++篩砂++
きっと・・・
生まれたときから
その手に掴める物の数は
決まっているんだろう
きっと・・・
その手にあるときは
大切だとか不必要だとか
考えもせずにいるんだろう
大きくなるにつれ
その手に持てる物
多くなっても
全てを持ちきれず
少しずつ少しずつ
こぼれてゆく
拾い集めては
その手からこぼれ
こぼれては失って
初めてその大切さに
気づかされる
ひとつずつ ひとつずつ
拾い集めて
何が必要なのか
何がいらないものなのか
見定めながら生きてゆく
篩いをかけるかの如くに
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