チップに捧ぐ詩

2003年4月30日(水) チップ永眠。  2003年2月7日から猫にしては珍しく肺炎にかかり、闘病生活を送っていました。獣医さんも『すごい生命力ですね』というほど、頑張って生き続けていましたが。4月30日の夜に静かに眠りにつきました。

静かに横たわるあなたに

『よく頑張ったね。本当によく頑張った』

それしか、ただそれだけしか

言えなかった。言葉が見つからなかった


溢れ出てくる涙を、止めることもできなかった。

ただ…ただ冷たくなってしまったあなたを

抱きしめる事しか、できなかった。


ひょっとして、寝てるだけなんじゃないか…とか

ひょっとして、また息をするんじゃないか…とか

ありえない事ばかり考てしまう。

そんな事考えても何にもならない事がわかっているのに。


よく見てみると、とても小さい。

こんな体で、こんなつらい病気だったのに。

最後まで一生懸命生きたね。

本当は息が苦しくて、ご飯を食べるのもつらかっただろうに

本当は息が苦しくて、声を出すのもつらかっただろうに

やせ細ってしまった足で、よろよろと僕の後についてきて

『にゃ〜』って一生懸命ないて、一生懸命食べて。


生きてるもの、命あるものはみんな何かを持って産れてくる。

それを途中で投げ捨ててしまう者もいる。

途中であきらめてしまうものもいる。

そして、自分で終わらせてしまう者もいる。

けどこの子は、その産れ持った命を一生懸命に果たそうとした。

この子は自分の命を掛けて、かけがえの無いものを僕に教えてくれた。

生きる大切さ。命の大切さ。

そして何より、愛するものをなくしてしまう怖さを。悲しさを。


とっても短い人生だったけど…

誰よりも強く強く生き抜いたあなたを、

いつも、いつも、いつまでも永遠に、心に抱きしめて。

誰よりも強く強く生きていこう。

そして、永遠に一緒に、ずっと一緒に歩いていこう。


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